BRJ、世界遺産・明日香村で「安全第一」の観光DXへ。特チャリでオーバーツーリズムに挑む
BRJが世界文化遺産に登録された奈良県明日香村で、三輪電動シートボードを活用したシェアリング実証実験を開始。オーバーツーリズム対策として、交通渋滞やマナー問題の解決を目指し、同社の強みである安全性を重視した地域交通ソリューションで新たな観光周遊モデルを検証します。
地方の交通課題解決と安全なモビリティ提供を理念に掲げるBRJが、新たな実証実験の舞台に選んだのは、世界文化遺産「飛鳥・藤原の宮都」を擁する奈良県明日香村です。増加が見込まれる観光客によるオーバーツーリズムという課題に対し、同社が培ってきた自治体連携と安全思想を実装した新たな一手となります。
この事業は、明日香村と2026年1月に締結した連携協定に基づくもので、観光庁の支援も受けて実施されます。近鉄飛鳥駅や石舞台古墳など村内3つの主要拠点を結ぶ形で、三輪電動シートボード『TOCKLE』20台を導入。2026年10月14日から約4ヶ月間、観光客の回遊性と満足度向上、そして交通渋滞やマナー問題といった地域課題の解決効果を検証します。
BRJの取り組みで特徴的なのは、単なる車両提供に留まらない点です。同社は創業以来、「地方の交通空白」の解消と「安全第一」を事業の核に据えてきました。今回の実験でもその哲学は貫かれています。
- テクノロジーによる安全確保: GPSで走行エリアを制限するジオフェンシング機能で、観光客が迷い込んだり、立ち入り禁止エリアへ侵入したりするのを防ぎます。
- 思想としての安全運用: 利益よりも安全を優先し、飲酒運転などのリスクが高い夜間運用を全面的に禁止。これは「夜間こそ稼ぎ時」という業界の一部常識とは一線を画す判断です。
椅子やかごを備え、長距離の観光周遊に適した三輪タイプの車両選定も、明日香村の地理的特性を考慮した結果でしょう。これまで多くの自治体と連携してきたBRJの経験が、世界遺産の地で、持続可能な観光と地域住民の生活環境保全を両立させるための新たなモデルケースとなるか、その動向が注目されます。
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