夜間運用を全面禁止。BRJの『TOCKLE』が養老渓谷温泉郷で三輪特定小型原付などの実証事業を開始
BRJ株式会社は千葉県養老渓谷温泉郷にて、三輪電動シートボードと電動アシスト自転車を活用したモビリティ実証事業を開始した。業界の常識に反して夜間運用を全面禁止し、安全第一で地方の回遊性向上を目指す。
シェアモビリティ業界において夜間利用が収益の柱とされる中、あえて夜間運用を全面禁止し、地方の交通課題解決に特化するBRJ株式会社の『TOCKLE』。同社は千葉県の養老渓谷温泉郷にて、三輪電動シートボードと電動アシスト自転車を用いたモビリティ実証事業を開始した。自家用車での日帰り観光が約8割を占める同エリアにおいて、安全を最優先しながら観光スポット間の回遊性向上を狙う。
本事業は2026年3月28日から5月31日まで実施される。養老渓谷駅を発着点とし、16歳以上から免許不要で乗れる三輪電動シートボード3台と、GPS付き電動アシスト自転車10台を配備。利用料金は15分200円で、専用アプリから貸出を行う。
収益より安全を優先する地方特化戦略
同社の運営方針は、収益性よりも安全性を徹底する点に特徴がある。代表の元トラックドライバーとしての経験から、モビリティ事業における安全管理を最重要視。飲酒運転リスクを排除するため、19時から翌7時までの夜間貸出を完全に停止している。さらに、GPSによるジオフェンシング機能を搭載し、自治体の実情に合わせて特定の危険エリアへの車両侵入を自動で防ぐ仕組みを導入した。
こうした安全特化の姿勢は、都市部ではなく地方での展開を主軸とする戦略と密接に結びついている。養老渓谷温泉郷では、絶景や温泉が点在するものの、移動手段の偏りにより滞在時間が短くなる課題を抱えていた。2025年に同県大多喜町で行った検証の知見を活かし、今回の実証では複数種のモビリティを投入。自然豊かな渓谷や歴史的建造物周辺の細かな移動ニーズをすくい上げることで、地方特有の「交通空白」を埋め、地域全体の活性化に直結させる構えだ。
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