電動アシストの限界を克服。アドベンチャーワールドがglafitの特定小型原付をサファリツアーに導入した理由
アドベンチャーワールドの新ツアー「サファリ Eバイククルーズ」に、glafitの座り型2輪特定小型原付「NFR-01 Pro⁺」が導入されました。電動アシスト自転車の坂道での課題を克服し、静音性と低速走行を活かした動物観察の新たな体験価値を読み解きます。
電動アシスト自転車が抱えていた体力的な限界を特定小型原動機付自転車が克服し、テーマパーク内の移動体験を高度化する事例が和歌山県で動き出した。
glafitは、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで2026年3月21日より開始された新ツアー「サファリ Eバイククルーズ」に対し、自社のマイクロシェアリングサービス「WANDERIDE」を通じて座り型2輪の特定小型原付「NFR-01 Pro⁺」を20台導入した。16歳以上であれば免許不要で利用でき、車両にはキリンやシマウマのアニマルデザインが施されている。
これまで同園のサファリエリアでは電動アシスト自転車が活用されてきたが、最大30%ともなる急坂では利用者の移動負担が大きく、体験の質を損なう要因となっていた。ペダルを漕がずにスロットル操作のみで登坂可能な特定小型原付への転換は、移動による疲労を完全に排除し、来園者が本来の目的である動物とのふれあいに集中できる環境を構築する合理的な選択である。
さらに注目すべきは、特定小型原付の特性が野生動物の観察と高い親和性を示している点だ。最高速度20km/hという法的な速度域が、速すぎず動物をじっくり観察できる最適なペースとして機能している。加えて、モーター駆動特有の静音性が動物の警戒心を刺激せず、サファリエリアの雰囲気を損なうことなく近距離での観察やフィーディング体験を可能にした。
今回の導入事例は、特定小型原付が単なる移動手段の代替にとどまらず、クローズドエリアにおけるエンターテインメント体験の質を直接的に引き上げるモビリティとしての潜在能力を証明している。
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