販売のみは不可。ストリーモが3輪特定小型原付の展開でアフターサポートを義務付ける理由
株式会社ストリーモが販売・サービスパートナー180店舗突破を発表。販売のみの拠点を認めず、アフターサポート体制を必須とする独自の販売網構築の背景には、3輪構造を活かしたシニア層へのアプローチがある。
立ち乗り3輪の特定小型原付を展開する株式会社ストリーモが、独自の販売網構築を進めている。同社は新規パートナー事業者の募集にあたり、車両の販売のみを行う拠点を認めていない。修理や定期点検、さらに他店購入者への対応を含めたアフターサポート体制の完備を必須条件に掲げている。
2026年3月末時点で、同社の販売・サービスパートナーは18都府県、19法人180店舗に達した。さらなる全国展開に向け、自動車販売店やバイク・自転車ショップに加え、シニアカー取扱事業者へも提携を呼びかけている。
この「売りっぱなし」を防ぐ厳格な条件設定の背景には、同社製品の特性と想定する利用者層がある。特定小型原付モデル「ストリーモ S01JTA」は、独自のバランスアシストシステムにより1-2km/hの極低速でも自立し、転倒しにくい3輪構造を持つ。この仕様は、免許返納後の新たな移動手段を探す層との親和性が高い。
シニアカー取扱店をパートナー候補に含めている事実は、同社が日常の足として安全性を重視する層を開拓しようとしている意図を示す。幅広い年齢層が長く利用するためには、自宅近くで顔の見える専門家から継続的なメンテナンスを受けられる環境が不可欠となる。
ウェブ販売を中心に展開してきたストリーモだが、地域に根ざした実店舗でのサポート網拡充へ舵を切った。車両の安定性能と地域密着の整備体制の両輪を揃えることで、特定小型原付の新たな普及モデルを提示している。
ソース
関連記事
ブレイズの四輪特チャリ「イーカーゴ」初回完売。免許不要の移動に「運ぶ」価値を
ブレイズの四輪特定小型原付「BLAZE e-CARGO」が初回生産ロットを完売。免許返納後の移動手段という社会課題に応え、大容量荷台による高い実用性で個人から法人まで幅広い支持を集めた背景を解説します。次回ロットの受注も開始。
ブレイズ、4輪「イーカーゴ」で特チャリ全車種の性能等確認を取得
ブレイズの4輪特定小型原付「イーカーゴ」が性能等確認制度の認定を取得。これにより同社の特チャリ全4車種が国の保安基準適合となり、2輪から4輪まで、用途に応じた安全な選択肢が揃いました。その背景と意義を解説します。
シニアカーでは物足りない世代へ。免許返納後の「小さな軽トラ」という選択肢、ブレイズ イーカーゴ
免許返納後の移動手段に悩むアクティブな世代へ。シニアカーの見た目や速度、積載量に不満を持つ層に向け、時速20kmで走る4輪の特定小型原付「ブレイズ イーカーゴ」が登場。愛知県のEVメーカー、ブレイズが提案する新しい選択肢を解説します。