自治体連携から国の事業へ。glafit「WANDERIDE」が示す観光DXの新モデル
glafitのマイクロシェアリング「WANDERIDE」が和歌山県白浜町との連携を経て、観光庁の事業に採択。1年半の実証実験でインバウンドの二次交通課題を解決し、「移動の体験化」で面的周遊を促進するモデルケースを解説します。
和歌山県白浜町とglafit株式会社が1年半にわたり進めてきた地域連携が、観光庁の採択事業という形で新たなステップに進みました。これは、電動モビリティが単なる移動手段の提供に留まらず、地域課題を解決するソリューションとして公的に評価されたことを示す動きです。
この取り組みは、南紀白浜観光協会が主体となる「南紀白浜 面的周遊プログラム」の一環。glafitのマイクロシェアリングサービス「WANDERIDE」が公式な周遊ツールとして導入され、2026年9月1日から観光協会を拠点にサービスを開始します。
背景には、白浜町が長年抱えてきた二次交通の課題がありました。特に自家用車を持たないインバウンド観光客にとって、公共交通ではアクセスしにくい路地裏の名店や外湯への移動は大きな障壁でした。この課題に対し、glafitと白浜町は2025年3月に包括連携協定を締結。テーマパーク「アドベンチャーワールド」や複数のホテルで「WANDERIDE」を先行導入し、移動そのものを楽しむ体験が、特に個人旅行者に受け入れられることを実証してきました。
今回の観光庁事業への展開で、サービスはさらに進化します。「WANDERMAP」と名付けられた専用マップは、日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語に対応。QRコードを読み込むと、各スポットの案内動画も視聴できるようになり、言語の壁を越えて地域の魅力を伝えます。これは、車では見過ごしてしまうような場所へ観光客を誘導し、地域全体に経済効果を広げる「面的周遊」を実現するための重要な仕組みです。
glafitは、電動モビリティを「移動を体験に変える」手段と位置付けています。白浜町での成功は、人口減少やインフラ維持が課題となる他の地方観光地にとっても、「多言語対応×観光周遊」の新たなモデルケースとなりそうです。
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