1000台完売の座り型2輪「ENNE ZERO」、人力駆動と20km/h制限を両立するAI制御の全貌
ENNEの座り型2輪特定小型原付「ENNE ZERO」の第1次ロット1000台が完売。ペダル直結式による人力駆動と20km/h上限を両立するAI制御ダイナミックブレーキや、電欠時にも保安機能を起動するウェイクアップ機能など、電動アシスト自転車の代替を狙う技術的背景を紐解きます。
ENNEが展開する座り型2輪の特定小型原付「ENNE ZERO」の先行販売第1次ロット1000台が完売しました。開始直後の注文殺到により枠を拡大したこの反響の背景には、特定小型原付の法規制と人力駆動を両立させる独自のシステム設計が存在します。
同モデルは、14インチタイヤに48V10.5Ahバッテリーを搭載し、定格出力600W(瞬間最大1500W)のモーターを備えます。最大の特徴は、人のペダリング力を直接車輪の駆動に使う「ペダル直結式」を採用している点です。
特定小型原付において人力駆動を取り入れる場合、モーター制御のみでは最高速度20km/hの上限を超過するリスクが生じます。ENNEはこの課題に対し、AI制御によるダイナミックブレーキ(電磁ブレーキ)を実装しました。車速やペダル回転をAIが統合的に判断し、加速の意思を感知しながら自然な速度抑制を行うことで、保安基準を満たしつつペダルによる走行を成立させています。
さらに、電欠時の運用にも独自の解決策を提示しています。バッテリー残量が尽きた状態でも、ペダルを漕ぐことで車両が走行状態を検知し、灯火類などの保安機能を起動させる「ウェイクアップ機能」を搭載しました。特定原付の弱点とされてきたバッテリー切れによる押し歩きを回避し、目的地まで移動を継続する実用性を確保しています。
登坂能力や航続距離の制約を人力の補助で補うアプローチは、電動アシスト自転車の代替需要を強く意識した構成です。なお、先行販売の反響を受け専用前かごの販売が決定したほか、車体後部のリアボックスは製品版においてウェーブフィンデザインを採用し、薄型化と軽量化が図られる予定です。
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