徒歩35分の壁を越える。Sun Emperorが描く特チャリによる移動難民解消のシナリオ
Sun EmperorがApril Dreamプロジェクトで発信した「移動難民解消」のビジョンを解説。徒歩35分以上の移動困難ゾーンを解消する特定小型原付の役割と、3輪モデルを含むラインナップの意図を読み解く。
免許返納や公共交通の縮小により、駅やスーパーまで徒歩35分以上の距離が日常の移動を阻む壁として浮上している。Sun Emperorが「April Dream」プロジェクトを通じて提示したのは、この空白地帯を特定小型原動機付自転車で埋めるというアプローチだ。
人口5万人以上の自治体居住者を対象とした調査では、約6人に1人が移動手段に困窮した経験を持つ。特に徒歩35分〜39分の距離帯で困難を感じる割合が高まる傾向があり、歩くには遠く、車を所有・維持するにはハードルが高い層の存在が浮き彫りになっている。同社は最高速度20km/hの特定小型原付を活用し、徒歩40分の道のりを10〜15分に短縮することで、外出のハードルを下げる構想を描く。
単一の車両形状では多様な利用者の身体状況に対応できない。この課題に対し、同社は形状の異なる3車種を展開する。12インチタイヤを備えた座り型2輪の「SS1」、折りたたみ機構を持つ座り型2輪「Easy」、そして2輪のバランス感覚に不安を覚える層に向けた3輪モデル「SUNRIN」だ。
軽自動車に比べて維持費や燃料コストを低く抑えられる特性も、若年層や高齢者にとっての利点として挙げられる。利用者の身体能力や用途に応じたモビリティの選択肢を用意することで、都市部と地方の双方で進行する移動課題の緩和を図る姿勢がうかがえる。
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