電動アシスト代替を狙う「漕げる特定原付」、ENNE ZEROがAI制御によるペダル直結駆動を実車公開へ
電動アシスト自転車の代替を狙う座り型2輪特定小型原付「ENNE ZERO」。20km/hの速度上限と走行用ペダルを両立させるAI制御とダイナミックブレーキの技術的背景を解説し、5月に開催される初の外部試乗会や先行販売に向けた展開を読み解く。
特定小型原付の枠組みで「電動アシスト自転車の代替」を狙う動きが、技術的な裏付けとともに具体化している。株式会社ENNEが展開する座り型2輪特定小型原付「ENNE ZERO」は、人力で駆動するペダルとAIによる制御系を統合し、特チャリ特有の課題解決を図るモデルだ。
最高速度20km/hの制約がある特定原付において、走行用ペダルを搭載することは制御上のハードルが高い。ENNE ZEROは、人力による加速をモーター出力側だけで完結させず、制動側の「ダイナミックブレーキ」で管理するアプローチを採用した。搭載されたAIが車速やペダル回転を演算し、電磁ブレーキによる滑らかな加速抑制を行うことで、法定速度を維持しつつペダル直結駆動を成立させている。
このペダル直結構造は、バッテリー切れ時の移動手段に直結する。電源オフ状態でも走行を検知してシステムを立ち上げるウェイクアップ機能を備えており、電欠時でも保安基準の制御状態を維持しながらペダルのみで自走可能だ。登坂時の補助や、1:5のアシスト比率を活用した航続距離の延長も含め、移動が途切れない「帰れる特定原付」としての実用性を追求した設計思想が読み取れる。
実車体験の場と今後の展開
独自の制御ロジックを持つ本機だが、2026年5月16日にオートバックス越谷レイクタウン店にて初の外部試乗会が開催される。AI制御による自然な制動やペダル直結の感覚を実車で確認できる場となる。
合わせて、サンドロックやスノーホワイトなど新色4色が公開された。試作機に搭載されていた無骨なリアボックスも、製品版ではウェーブフィンデザインを採用し40%の薄型化を図るという。第1次先行販売の反響を受け、第2次先行販売の実施も決定しており、価格や台数などの詳細は5月に発表される予定だ。
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