ENNE ZERO、ペダルとAI制御で「電欠後も帰れる」特チャリの新基準を提案
株式会社ENNEが開発した特定小型原付「ENNE ZERO」は、独自のペダル直結式とAI制御システムを搭載。登坂能力や航続距離に加え、バッテリー切れの後もペダルで走行できる安心感を両立し、新たな利用シーンを切り拓きます。7月7日より第3次先行販売を開始。
特定小型原動機付自転車(特チャリ)が抱える航続距離や登坂能力への不安、そして何より「バッテリーが切れたら重い車体を押して帰るしかない」という根本的な課題。株式会社ENNEが発表した「ENNE ZERO」は、走行用のペダルと独自のAI制御システムを組み合わせることで、これらの課題に正面から向き合った意欲的なモデルです。
このモデルの最大の特徴は、単にペダルを漕げるだけでなく、電力が尽きた後も安全に走り続けられるように設計されている点にあります。通常、電源がオフの状態では保安部品も機能しませんが、ENNE ZEROはペダルを漕ぎ始めると走行を検知し、AI制御システム「ENNE ZEROシステム」が必要な制御系を起動。車速管理や灯火類といった保安機能を維持したまま、人力での走行を可能にします。これは「漕げる」という機能以上に、「安心して帰れる」という価値を提供する設計思想と言えるでしょう。
このシステムは、走行中の制御にも活かされています。人力とモーターの力が合わさることで課題となりがちな20km/hの速度上限については、AIが走行状態を判断し、ダイナミックブレーキ(電磁ブレーキ)の介入量を最適化。急な制動感なく、滑らかに速度を抑制します。600Wの定格出力を持つモーターとペダルアシストの組み合わせは、坂道での力強い走行もサポートします。
ENNEは、製品の品質と長期利用への自信を、手厚い標準保証で示しています。フレームは2年間、バッテリーやモーターなどの電装部品も1年間保証され、品質に起因する不具合の場合は部品代や修理工賃だけでなく、本体の往復送料まで負担するという内容は、購入後の安心感を重視するユーザーにとって大きな判断材料となりそうです。
先行予約販売で5,000台に迫る受注を記録したENNE ZEROは、7月7日午前10時から第3次先行販売を開始します。新色も追加され、製品版ではリアキャリア下のボックスが40%薄型化されるなど、デザイン面も洗練されました。特チャリの実用性をもう一歩先へ進める一台として、その乗り味が注目されます。
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